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吾輩は猫である。

新年

今年の1月1日の話

吾輩は太宰府天満宮へと向かっていた。

向かっている途中の道は、比較的静かであった。

しかし、天満宮に近づくにつれて人の往来が激しくなった。

吾輩「これでは、前になかなか進めないではないか」

吾輩は必死になって人の足元をすり抜けた。

だが、天満宮の入口までたどり着いた吾輩は人の壁で行先を塞がれてしまったのだ。

吾輩「ニャー、ニャー」

取り合えずこれで吾輩は踏まれはしないだろう。

壁は10分ほど掛けて完全封鎖の局面を抜け出した。

吾輩「何故、人は石畳の道上にぎゅうぎゅうで並んでおるのだろう?」

石畳の外側の土の道は、人が2人横並びになってもいいぐらいの余裕があるのに・・・。

吾輩は、並んでいる人を横目に外側の土道を歩いた。

本殿へと続く、中心の道はなかなか人が進んではいない。

吾輩は中心の群衆をかきわけて、別ルートの道を選んで進んだ。

ようやく、吾輩は目的地にたどり着いた。

吾輩の目的地は実は本殿ではなくこの木なのだ。

この木は叡智を与える電波塔の様なモノ。

吾輩はここで今年の叡智を授かりに来たのだ。

吾輩は早速、木に登り始めた。

しかし、最近木登りなどしていなかったのでダサい醜態を晒してしまった。

たまたま通りがかった人に助けてもらって何とか上へ。

木の上からの眼下の景色。

吾輩「う~ん、マンダム」

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