BLOG

吾輩は猫である。

魔法の指輪 #002 スラム街

翌日、吾輩は願いを叶えるべく、街の中心を歩き回った。

願い事は何でもいいわけではない。

指輪が選んだ人物の願いでなければならない。

選ばれた人物が近づけば、指輪は輝きだす。

吾輩は街の中心部を隈なく歩き回った。

しかし、指輪はなんの反応もない。

吾輩は夕暮れの街を後に郊外へと歩き出してた。

そして、叶えなければならない願いは3つ。

30分程歩いた頃、指輪が微かに光を帯びた。

吾輩「指輪が光っておる?!」

吾輩は徐々に光が強くなる、スラム街の奥へと進んだ。

光の導きに従いある住宅の玄関の前にたどり着いた。

光は大きく輝いて、そして収縮して収まった。

そこには靴も履いていない少年が階段に座って伏せっていた。

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA